自己紹介

田中 彰吾(たなか しょうご)

1971年、東京生まれ。2003年、東京工業大学大学院社会理工学研究科博士課程修了、博士(学術)。東海大学総合教育センター講師、ハイデルベルク大学社会精神医学センター客員研究員を経て、現在、東海大学現代教養センター教授。東海大学大学院文学研究科で研究指導を行うとともに、人体科学会理事、人文系学際誌『Human Arenas』(Springer刊)のAssociate Editorなどを務めています。


 

研究概要

身体性の観点から、心の科学の哲学的基盤を解明する研究を進めています。既存の分野では、哲学、心理学、認知科学の境界領域に該当します。右の図は私の考える「心」のイメージを単純な図にしたものです。「心」と私たちが呼ぶものは、もともと身体にその基盤を持っています。そして身体は、環境を知覚して情報を受け取るとともに、環境に向かって行為するというサイクルの中にあります。身体と環境の相互作用のサイクルから創発する知性・情動・意志の作用が「心」です。一般によく思い浮かべられる「目に見えない隠れた内面=心」というイメージとはずいぶん違って見えないでしょうか?
 
 
*以下のページで経歴と研究の紹介をご覧いただけます。
身体にもとづいた人間科学を追い求めて ― 田中彰吾」(東京工業大学ホームページ)
 
学歴
  • 1997年3月:早稲田大学法学部卒業,学士(法学)
  • 1999年3月:東京工業大学大学院社会理工学研究科価値システム専攻修士課程修了,修士(学術)
  • 2003年9月:東京工業大学大学院社会理工学研究科価値システム専攻修士課程修了,博士(学術)
 
職歴
  • 2005年4月〜2011年3月:東海大学総合教育センター専任講師(沼津教養教育センター兼務)
  • 2011年4月〜2015年3月:東海大学総合教育センター准教授
  • 2013年9月〜2014年3月:ハイデルベルク大学病院精神社会医学センター客員研究員
  • 2014年4月〜現在:東海大学文明研究所・所員
  • 2015年4月〜2016年3月:東海大学総合教育センター教授
  • 2016年4月〜現在:東海大学現代教養センター教授
  • 2016年4月〜現在:東海大学大学院文学研究科教授
  • 2016年8月〜2017年8月:ハイデルベルク大学病院精神社会医学センター客員研究員
 
非常勤職
  • 2015年〜現在:明治大学情報コミュニケーション学部(「人間性心理学」)
  • 2016年4月〜2018年3月:東京大学大学院総合文化研究科(「相関基礎科学特殊講義/科学哲学特論」)
  • 2017年9月〜現在:明治大学大学院情報コミュニケーション研究科(「心理学の哲学1」「心理学の哲学2」)
  • 2020年8月:北海道大学人間知×脳×AI研究教育センター(サマースクール講師)
  • 2021年9月〜現在:青山学院大学大学院社会情報学研究科(「人間理解のための現象学」)
 
学会等の活動
  • 2005年4月〜2015年3月:日本トランスパーソナル心理学/精神医学会・理事
  • 2008年4月〜2013年3月:身体知研究会・代表
  • 2012年4月〜現在:人体科学会・理事
  • 2013年4月〜2021年3月:エンボディードアプローチ研究会・代表
  • 2014年4月〜現在:心の科学の基礎論研究会・世話人
  • 2015年1月〜現在:「Academic Quarter」(Aalborg University, Denmark), Review Panel
  • 2015年9月〜2017年8月:International Society for Theoretical Psychology, 17th Biennial Conference, Local Organizing Committee
  • 2018年1月〜現在:「Human Arenas: An Interdisciplinary Journal of Psychology, Culture, and Meaning」(Springer), Associate Editor
  • 2019年1月〜現在:「Theory & Psychology」(SAGE), Editorial Board
  • 2020年1月〜現在:「Corpus Mundi」(Astrakhan State University, Russia), International Editorial Board
  • 2021年4月〜現在:「Philosophy & Cultural Embodiment」(Rikkyo University, Japan),Editorial Board
 
受賞歴
  • 2018年12月:第12回湯浅泰雄著作賞(人体科学会,受賞作『生きられた〈私〉をもとめて-身体・意識・他者』北大路書房・2017年)
  • 2019年1月:松前重義学術賞(学校法人東海大学,受賞研究テーマ「身体性人間科学の構想と展開」)
  • 2020年9月:論文賞(日本認知科学会,受賞作「プロジェクション科学における身体の役割-身体錯覚を再考する」)