2022年10月2日日曜日

今日から:代官山 蔦屋書店にてブックフェア

今日から代官山の蔦屋書店でブックフェアが始まります。

『知の生態学の冒険 J・Jギブソンの継承』(東京大学出版会)シリーズが面白い! 

1階ブックフロアだそうです。

2月から刊行が始まって、現在第7巻まで刊行が終わっています。おかげさまで関連するさまざまな分野から注目されるシリーズになっており、今回のブックフェアにもつながった形です。

ブックフェアに行くと、各巻の担当者が推薦する関連書が5冊ずつ、併せて展示されているはずです(私自身は行けてないので詳細がわからないのですが…)。ちなみに田中は以下の5冊を推薦しました。

①嶋田総太郎『脳の中の自己と他者』共立出版、2019年

②コイファー&チェメロ『現象学入門』勁草書房、2018年

③田中彰吾『生きられた私をもとめて』北大路書房、2017年

④山口真美『こころと身体の心理学』岩波ジュニア新書、2020年

⑤佐々木正人編『知の生態学的転回1 身体:環境とのエンカウンター』東京大学出版会、2013年

せっかくなので自著も自薦させてもらいましたが、各巻には短い推薦文が付けてあります。フェアに足を運ぶと、推薦書と推薦文をまとめた小さなパンフレットがもらえると聞いています。本シリーズに熱い関心を寄せてくださっている読者の皆さま、ぜひ足を運んでみてください。10月31日までやってます。

2022年9月15日木曜日

研究所イベント:Embodied Spirituality (9/23)

いつもイベントの案内ばかりで恐縮ですが、また来週もお話しする機会があります。今回は、東海大学の文明研究所とヨーロッパ学術センターが共催するオンライン・シンポジウムです。

Tokai University Online Symposium
September 23rd, 2022, 10:00 - 12:00 CET / 17:00 - 19:00 JST

タイトルは日本語に訳すと、
「身体化されたスピリチュアリティ:現代世界における瞑想実践」
といったところでしょうか。

9月23日、日本時間17時〜19時にZoomで開催予定です。
上のリンクを辿って登録すると視聴できます。

今回は、以前から身体性認知関連で一緒に議論しているデニス・フランチェスコーニさん(ウィーン大学)と、東海大学の博士課程で学んでいる謝淇榕さんと3人で話題提供します。東海大学のヨーロッパ学術センターで所長代理を務めるヤコブ・イェンゼンさんが司会をしてくれます。参加者はそれほど多くないと思いますので、ゆったりした雰囲気で議論に加わってみたいなと思う方はぜひご参加ください。もちろん聞いているだけでもOKです。私もあまり構えずにトークの内容を準備しようと思います。

ちなみに、謝さんは修士過程の頃から呼吸法の研究をしていて、先日私と共著の論文が『人体科学』に掲載されました。

謝淇榕・田中 彰吾 (2022)「呼吸法の学習過程についての考察―心因性の喘息を参考に考える」『人体科学』31, 1-12.

呼吸はそもそもどのようなメカニズムで学習可能なのか、またその学習が心と身体の双方にどのような影響を与えるのか、心因性喘息を紐解きながら考察した内容になっています。

論文のほうもよろしくお願いします。

2022年9月7日水曜日

学会イベント:心理学会シンポジウム② (9/8-10/11)

連投ですいません。引き続きイベント案内です。こちらもオンデマンドで公開期間が長いので1ヶ月以上にわたっていつでもご参加いただけます。

日本心理学会第86回大会 (9/8-11, 延長公開9/12-10/11)

公募シンポジウム「SS-002 現象学から始まる心理学史と心の哲学史

 企画代表:渡辺恒夫(東邦大学)

 話題提供1:村田純一(東京大学)

 話題提供2:長滝祥司(中京大学)

 話題提供3:田中彰吾(東海大学)

 指定討論:境 敦史(明星大学)


こちらは年末ぐらいに講談社選書メチエの一冊として発売予定の『心の哲学史』の執筆メンバーによる企画です。渡辺先生と村田先生が編集の一冊で、フッサール現象学・ブレンターノ・ゲシュタルト心理学の関係まで遡って、オルタナティブな心理学の歴史を探るものになっています。この本、内容がかなり充実した一冊ですし、心理学の歴史と理論に関心のある人々にとっては面白く読んでいただけるものになると思います。

で、このシンポジウムもすでに録画した動画を大会サイトにアップしてあります。時間の都合で指定討論にお答えする時間が十分になかったので、大会期間中に書き込む予定です。最後までご覧いただくと、実験であれ質的研究であれ、現象学から出発すると同じ方向性の心理学研究に収斂する未来が垣間見えるのではないかと思います。皆さまもぜひ議論にご参加いただければ。

学会イベント:心理学会シンポジウム① (9/8-10/11)

引き続きイベント案内です。こちらはオンデマンドで公開期間が長いので1ヶ月以上にわたっていつでもご参加いただけます。

日本心理学会第86回大会 (9/8-11, 延長公開9/12-10/11)

公募シンポジウム「SS-009 ナラティブ・セルフをどう研究するか?

 企画:田中彰吾

 話題提供1:田中彰吾(東海大学)

 話題提供2:嶋田総太郎(明治大学)

 話題提供3:村田憲郎(東海大学)

 指定討論:宮崎美智子(大妻女子大学)


こちらはすでにメンバーのみのオンラインでシンポジウムを行い、録画した動画を大会サイトにアップしてあります。過去20年のあいだに蓄積されてきた身体性に基づくミニマル・セルフ研究の知見をもとに、どのようにそれを「ナラティブ・セルフ」研究へと拡張すればいいかということを議論しています。話題提供1〜3、指定討論までをご覧いただくと、すべての話題が有機的に噛み合っていることがわかっていただける内容になっていると思います。

ナラティブ・セルフをめぐって実験研究を模索している方にはぜひご覧いただきたい内容です。大会参加して、上記リンクのサイトにアクセスするとコメントを書き込めますので、ぜひ議論にご参加ください。


学会イベント:認知科学会シンポジウム (9/8)

直前のご案内ではありますが、明日以下のシンポジウムに登壇します。 オンラインで非会員も参加できますからぜひ。

日本認知科学会第39回大会

9月8日(木) 16:20-18:30 大会企画シンポジウム

「心と身体,脳,社会:心の科学をめぐる哲学者との対話」

講演者:田中 彰吾(東海大学)

    嶋田 総太郎(明治大学)

    鈴木 貴之(東京大学)

    川合 伸幸(名古屋大学)

    長滝 祥司(中京大学)

    鈴木 宏昭(青山学院大学)

指定討論者:横澤 一彦(筑波学院大学)

司会:高木 光太郎(青山学院大学)

 

今回は東京大学出版会から刊行される「認知科学講座」全4巻シリーズのお披露目も兼ねてのイベントです。

認知科学講座1:心と身体(嶋田総太郎編)

認知科学講座2:心と脳(川合伸幸編)

認知科学講座3:心と社会(鈴木宏昭編)

認知科学講座4:心をとらえるフレームワークの展開(横澤一彦編)

このシリーズの特徴として、1巻〜3巻まで、最後の章をそれぞれ哲学分野の研究者が執筆していることがあり、それぞれの編者と最終章の執筆者が上記シンポジウムの講演者を務めます。認知科学の現在地と将来の方向性を模索するうえで、刺激と示唆に満ちたシンポジウムになることと思います。私自身、議論に参加できるのを楽しみにしています。

2022年8月11日木曜日

もうすぐ刊行です (認知科学講座1:心と身体)

相変わらずぜんぜんブログを更新できないまま時間だけが過ぎていきます…が、研究活動はいろいろと進行中です。

今回はもうすぐ刊行される共著本のご案内。












 

嶋田総太郎編 (2022)『認知科学講座1:心と身体』東京大学出版会

序 身体性認知科学から「ポスト身体性」の認知科学へ(嶋田総太郎)

1 自己認識――身体的自己と物語的自己(嶋田総太郎)

2 身体性認知科学における言語研究の射程(佐治伸郎)

3 思考・創造とエンボディメント(阿部慶賀)

4 心と身体を結ぶ内受容感覚――感情と記憶から考える(寺澤悠理)

5 身体表象と社会性の発達(宮崎美智子)

6 知能・身体・関係性(長井隆行)

7 バーチャルリアリティによる身体拡張と自己の変容(鳴海拓志・畑田裕二)

8 身体性に基づいた人間科学に向かって(田中彰吾)

この講座、シリーズ全部で4巻あるのですが、これが第一巻で身体性の問題を正面から扱っています。執筆陣の充実ぶりからしても、これから認知科学を学ぶ人たちにとってはマストアイテムになるシリーズだと思います。ちなみに、刊行に合わせて9月の認知科学会では関連シンポジウムも予定されていて、そこで嶋田さんと一緒に簡単なトークセッションを行います。

私の章では、認知科学の歴史を回顧しながら、認知科学が身体を発見したことの意義を再確認、さらに身体性認知科学の到達点を振り返り、身体性認知科学を超えて来るべき将来の認知科学を展望する…という、けっこう壮大な論文になっております。

ぜひご覧あれ。

2022年7月13日水曜日

イベント案内(顔身体学)

 …またまたブログを更新できないまま時間だけがあっという間に過ぎていますが、今回はイベントの告知を。科研費・新学術領域研究「顔身体学」で近く以下2件のイベントがあるそうです。以下、ご案内。

1)2022年7月30日17:30〜20:00

公開シンポジウム「パラリンピアンを迎えてー顔身体学の観点からパラリンピックを考える」



2)2022年8月6日14:00〜17:00
公開シンポジウム「ルッキズム」

どちらのイベントも以下のページから詳細を見ることができます。
 
田中もタイムリーにパラリンピックを扱う原稿を書いているところなので30日のシンポジウムは聴講したいのですが時間があるかなぁ…

…というわけで、お知らせでした。

2022年6月22日水曜日

信原幸弘『情動の哲学入門』

 この4月以降、ブログを更新する時間がぜんぜんありません。…が、とにかく今日は1件記事をアップします。記事といってもとくに中身はなく、読書会のレジュメをアップしました、という報告です。

 信原幸弘(2017)『情動の哲学入門-価値・道徳・生きる意味』勁草書房,第一部

昨年度末にリクール『他者のような自己自身』を読み終えて、いまはこの本を同僚の村田憲郎氏と一緒に読書会で読んでいます。情動を「感じる」という身体的感受の経験のレベルで捉え直しつつ、それを道徳や物語と絡めて論じていて、いま私自身が取り組んでいるナラティブ・セルフの問題に直結する内容を扱ってくれています。

やっぱり、ミニマル・セルフとナラティブ・セルフを結ぶには、とくに身体性の観点を残したままそうするには、情動の問題を避けて通れないようです。このあたりはいずれ理論的にきっちり整理して論じます。

では、また。

2022年5月25日水曜日

田中・森 (2022)「間身体性から見た対面とオンラインの会話の質的差異」

 お知らせです。田中も編集委員として参加している雑誌『こころの科学とエピステモロジー』の第4号が刊行されました。今回は私も原著論文を書きました。科研費のプロジェクトで数年ご一緒してきた札幌学院の森直久先生との共著です。対面とオンラインの会話について、観察研究をおこなった結果をまとめてあります。皆さんも対面とオンラインの違いは気になると思いますが、身体的な相互作用に着目して両者の違いを比較しています。

『こころの科学とエピステモロジー』第4号 

田中彰吾・森直久「間身体性から見た対面とオンラインの会話の質的差異」

対面とオンラインの会議、どちらにも長所があると思いますが、場面に応じた使い分けを考えるうえでの一助にしていただければ。「5.考察」から先に読んでいただけるとポイントが手っ取り早く分かります。

どうぞご覧ください。


2022年5月10日火曜日

大学新聞に載りました

前回の投稿からあっという間に1月以上…。年度が変わって押し寄せる新たな仕事に対応しているうちに時間はどんどん過ぎ去ります。放っておくとこのまま更新できずに何ヶ月も経ってしまうかもしれないなぁと思ったのでとりあえず投稿します。

GW開けに大学に行ったらメールボックスに5/1版の大学新聞が届いていました。4月に拙著の件でインタビューを受けたのですが、それを東海大学新聞の川島省子さんが記事にしてくださいました。






































 
画像の表示を「特大」に指定してみたのですが、本文はなんとか読めるでしょうか? インタビューでお話しした拙著のアウトラインが手際よくまとめられています。下には先月湘南キャンパスで開かれたスポーツ社会学会のシンポジウムの記事も併せて掲載していただきました!

ところでこの記事、大学新聞の「研究」を見開きで掲載しているページに位置しているのですが、周りはすべて医学系か理工系の記事で、人文社会系の記事はこれだけでした。昨今のご時世を考えると文系から掲載していただいて大変ありがたく感じると同時に、私以外にもいい仕事をしている文系研究者は学内にいるのでもっと紹介していただければ、とやや複雑な気持ちにもなりました。

…というわけで、また仕事に戻ります。