2025年1月6日月曜日

身体性認知とは何か

しばらく更新できないうちに早くも2025年になっていました。明けましておめでとうございます。

年末年始は溜まっていた宿題をあれこれこなすうちに終わってしまったのですが、そのうちのひとつが翻訳書の仕上げでした。3月ごろになると思いますが、以下のような訳書が刊行されます。

ショーン・ギャラガー『身体性認知とは何か——4E認知の地平』(田中彰吾訳)東京大学出版会,2025年

今日ようやく再校用のゲラの確認が終わったところです。もともと原著は2023年に出版されたもので、82ページのコンパクトな一冊の中で、身体性認知(embodied cognition)、埋め込み認知(embedded cognition)、拡張性認知(extended cognition)、エナクティブ認知(enactive cognition)という4Eの動向すべてについて言及したものになっています。目次の写真を以下に掲載しておきます。














 
 
身体性や4Eについて日本語で読める書籍は現状ではほぼありませんので、本書は初めての入門書になるかと思います。訳して全体を日本語で読み直してみると、本文はやや専門性が高いような印象も受けたので、訳者として本文への導入を冒頭に40ページぐらい付けておきました。合わせてご覧いただけると幸甚です。

今年も縁ある皆様にとって良い一年でありますように。