改めて、訳書はこちらです。
下敷きにした原著はこちらでした。
思えば彼ももうかなりの年齢になります。1948年生まれなので今年で77歳です。この歳で著作も論文も生産性がまったく落ちないのですから驚きです。私はとてもではないですが自分が77歳まで現役で働けている気がしません。定年の65歳まで研究を続けられるかどうかさえ心許ないです。
加えて彼のすごいところは、その読書量です。私は上記の著作以外にも彼の単著の邦訳を手掛けてみたいと思ったことが過去にあるのですが、参考文献の量が多すぎて、自分にはフォローしきれないと感じて諦めました。例えば昨年刊行された彼の『The Self and Its Disorders』は全339ページですが、巻末の参考文献表が57ページですからね! しかも単なる参考文献ではなくてすべて本文中で言及されている引用文献なのです。英書を正確に翻訳するには、本文中に引用されている文献について訳者としてもそれなりに目を通しておく必要があるのですが、ショーン・ギャラガーの書くものについては文献引用が多すぎてフォローしきれません。
上記本の翻訳ができたのは、本文が82ページと短くて、参考文献もなんとか私自身でフォローできる範囲内だったからです。それでも文献表は18ページに及んでいたのです…。私が読む速度では絶対に彼の読書量には追いつけないですが、いくつになっても読み続ける意欲だけは持っていたいものです。
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