研究会

人間科学研究会(2019年度〜)
人間科学研究国際会議(International Human Science Research Conference, IHSRC)の日本開催の準備会合として始めた研究会です。IHSRCは1982年に始まった国際会議で、現象学的な方法にもとづく質的研究を心理学・教育学・看護学・社会福祉学などの対人支援分野で展開する研究者の集まりです。もともと2021年にIHSRCを東京開催する予定で話が進んでいましたが、2020年以降のパンデミックのため対面での国際会議が開催できない状態が続いています。東京開催は早くても2023年になる予定ですが、開催に向けて国内の研究者のネットワーク形成・維持の場として研究会を開催しています。
 

第4回人間科学研究会
2024年3月2日(土),14:00〜17:15
オンライン開催(Zoom利用)

14:00〜15:30 講演1
「エキスパートの生きられた経験 ――糸操り現代人形劇の現場から」奥井遼(同志社大学)
要旨:本発表では、現代人形劇を事例として、「わざ」を身につけた人における生きられた経験を記述する。発表者はこれまで京都の小さな人形劇団において、稽古や公演の場に居合わせながら参与観察を重ねてきた。その中で、稽古をするたびに舞台運びがスムーズになっていく様子や、限られた舞台装置の中で表現スタイルを模索する姿などを目の当たりにして、わざを習得することに伴う知覚の変容や、優れたわざを身につけた人ならではのものの見方を知るに至った。それは必ずしもわざの獲得や上達という単線的で量的な拡張を意味するものではない。むしろ葛藤や矛盾も含めたダイナミックな経験の質の変化にほかならない。これらも含め、本発表ではわざを遂行している人たちについての「〈生きられた〉空間や時間や世界」の「報告書」を記すことを目指す。

15:45〜17:15 講演2
「“明けない夜はない”―救急医療ソーシャルワーカーの専門性確立への途(みち)」植田嘉好子(川崎医療福祉大学)
要旨:救急医療の現場では予告なしに生命の危機状態にある患者が運び込まれ,同時に,虐待や自殺,貧困,身寄りなし、オーバーステイ、ごみ屋敷等の社会的課題も顕在化する.今回取り上げるのはこれらに対応する救急認定ソーシャルワーカー(ESW:Emergency Social Worker)の認識である。病院内外でのさまざまな対立(医療職、患者、家族、行政、地域の他機関、制度政策)をどのように乗り越え、専門職としての地位を確立してきたのか。またそれは何を目指したものであったのか。時間の猶予がほとんどない中で行っているESWの洞察や推理,判断,根拠の確かめ,逡巡や葛藤,挑戦などの実践経験の意味を、熟練ESWらへのインタビューから現象学的に明らかにしていく。
 
  
第3回人間科学研究会
2022年12月17日(土),14:00〜17:15
オンライン開催(Zoom利用)

14:00〜15:30 講演1
「教育的タクトの涵養――共感性を手がかりとして」村井尚子(京都女子大学)
要旨:今回の発表では、ドイツ教育学において長年議論されてきた教育的タクトをどのようにすれば養成できるのかを、まずはヴァン=マーネンの所論を援用しながら考えていきます。最初に、ヴァン=マーネンの来歴とオランダのユトレヒト学派の現象学からの影響について概観し、次に彼の教育学研究の主要テーマである「教育的タクト」について事例を用いつつ分析します。ヴァン=マーネンは教育的タクトが涵養可能という立場を取りながらも、その具体的な方途については詳細には触れていません。そこで本発表の後半では、共感性の涵養という視点からこの問題にアプローチしていきたいと考えています。

15:45〜17:15 講演2
「現象学を手がかりとした質的研究とは?――¬¬課題と可能性を考える」西村ユミ(東京都立大学)
要旨:現象学を手がかりとした質的研究には、多様なものがある。これまで、心理学や看護学等において多様な方法が紹介され、数多くの研究成果も報告されてきた。しかし、人間諸科学には其々の研究文化があり、研究方法もその文化に左右されて構築されている。哲学者のDan Zahaviは、一方で、現象学を導入した人間諸科学の幾つかの方法に対して厳しい指摘をし、他方で、現象学を参照した研究の可能性に言及している。本発表では、これらの指摘を引き受けつつ、現象学的研究の可能性について提案する。
 
 
第2回人間科学研究会(共催:第89回心の科学の基礎論研究会)
2021年12月18日(土),13:30〜17:30
オンライン開催(Zoom利用)

*申込方法:以下のフォームより、12月17日18時までにお申込ください。ZoomのIDは登録されたメール宛にお送りします。→申込フォーム:https://forms.gle/JTgHL65hKnsCgdnJ9

<プログラム>
13:30-13:40 開会の挨拶「人間科学研究会とIHSRC開催の経緯」 田中彰吾
13:40-15:15 講演1「直接経験を超える質的心理学に向けて」 田中彰吾(東海大学)
 現象学的な質的研究では、生活世界における「生きられた経験」について、当事者へのインタビューを通じて接近することが試みられる。そこでは一般に、(1)記述的方法:データを読み込みながら心理学的意義を特定し、一般化できるような経験の構造を抽出する、(2)解釈的方法:データに表出しているさまざまなテーマを特定し、テーマの相互関係から経験の意味を全体として理解する、等の方法が用いられる。これらの方法によって各種の「生きられた経験」が明らかにされれば、対人支援の現場で役立つ知見を提供することができるだろう。ただし、こうした作業だけでは、経験をトップダウンに構造化する社会的な作用(時代的要因、社会的権力、文化的背景など)との関係で、人々の「生きられた経験」に迫ることはできない。この報告では、イギリスの現象学的心理学者ラングドリッジによる「批判的ナラティブ分析」を参考にして、「生きられた経験」に影響を与える社会的作用を可視化する方法とその意義について考える。
15:15-15:30 休憩
15:30-17:30 講演2「生態学的現象学とポスト現象学」 河野哲也(立教大学)
 生態学的現象学は、現象学とJ・J・ギブソンの生態心理学を融合させた立場である。現象学は、経験がその当事者にとっていかなる意味を持って現れるのかを、一人称的な視点から記述しようとするものである。現象学では、経験の当事者とは身体的主体であり、主体を取り巻く世界は「私はできる」という運動志向性の相関項として現れる。それに対して、ギブソンの生態心理学は、動物を取り巻く環境をアフォーダンスに満ちたニッチとして捉える。私見では、運動志向性とアフォーダンスは対をなしており、これらの相関を分析することで環境と身体の相補性が理解でき、これを人間科学の基本的な方法論として考えることができる。さらに人間は、テクノロジーにより自らの身体性を拡張し、メディアにより人間関係を拡張する。テクノロジーにより拡張した主体を研究対象とする「ポスト現象学」(アイディ、ヴァービーク)と生態心理学が組み合わさることで、環境―技術―身体を分析できる人間科学の視座を獲得できるだろう。

リンク「心の科学の基礎論研究会」

本研究会の関連科研費:研究課題17H00903,20H04094,21K01989 


エンボディードアプローチ研究会(2013年度〜2020年度)

身体性に関する研究と議論を行うための研究会です。「身体性」を幅広い意味での共通の方法論としてとらえ、分野やテーマを横断して議論する機会を設けます。各分野で身体性に関心を持つ研究者や臨床家の参加を歓迎します(*新型コロナウイルスの感染拡大にともなって対面での研究会開催が難しくなりましたので、2021年以降は研究会を無期限停止しております)
*代表:田中彰吾,*世話人:小河原慶太(東海大学)・釜崎太(明治大学)・玉地雅浩(藍野大学)
 
第9回エンボディードアプローチ研究会
 (第87回心の科学の基礎論研究会と合同開催)
2020年12月12日(土),13:30-17:30,オンライン開催
<プログラム>
13:30〜13:40 「こころの科学とエピステモロジー奨励賞」授賞式
13:30〜13:40 13:40〜15:30 講演1(受賞記念講演)「私小説の疑似客観性をめぐる転回に関するネオ・サイバネティクス的研究」 中村肇(東京大学大学院・博士課程)
【要旨】近代文学に於いて純粋な西欧の科学的客観信仰に基づいた形式論理と操作推論による情報処理パラダイム(ノイマン・パラダイム)を導入しようとした自然主義時代の文壇から田山花袋の『蒲団』や白樺派をはじめとする私小説が生まれたという逆説は,「見たものをありのままに描くことが出来る」という近代的な価値観に対する身体性(=生命情報)に基づく主観と客観の〈ねじれ〉をあらわしていた。では,こうした機械主義的かつサイバネティック・パラダイム的な主観と客観のねじれのなかで展開される我が国の現代文学は,凡そ百年前と現在との間でどのような異同がみられるのであろうか。本発表では上記の問題を,ネオ・サイバネティクスと総称される学際的研究分野の一領域である基礎情報学(FI:Fundamental Informatics)の観点から考察する。
15:40〜17:30 講演2「行為に基づく知覚の説明とその哲学的洞察」 國領佳樹(立教大学・兼任講師)
【要旨】知覚とは知識の主要な源泉の一つである。つまり、知覚は、世界に関する基礎的な信念を私たちにもたらし、それを正当化する役割を担っている。伝統的に、この基本的な考えに基づいて、「知覚と信念との関係とは何か」「知覚はどのように信念を正当化するのか」といった認識論的問題が、知覚の哲学を駆動させる主要な動機の一つとなっていた。しかし他方で、知覚は行為とも密接に結びつく。たとえば、私が横断歩道を渡るのは、信号が緑になったのを見たからであり、車が一時停止しているのを見たからである。つまり、知覚は信念を引き起こし、それを正当化するだけではなく、何らかの行為も引き起し、あるいは少なくとも、そうした何かを為す理由の一部を形成しうる。以上のように、知覚は認識論的な課題だけではなく、実践的な課題にも重要な仕方で結びつくのである。そして、後者の観点から、知覚とは何かを考える流れがある。ひろくこのような行為との関係を重視する見解を、「行為に基づく知覚の説明」(Action-Based Accounts of Perception)と呼ぶことにしよう。本発表の目的は、行為に基づく知覚の説明が、知覚の哲学にどのような洞察をもたらすのかを明らかにすることにある。まず知覚と行為に関する伝統的な見解を確認し、つぎに、行為に基づく知覚の説明のなかでも、その中心的な主張(行為が知覚と構成的関係にあるという主張)の内実を検討する。そのうえで、知覚の哲学における主要な議論(素朴実在論と表象説の対立など)のなかで、当該の主張の意義と問題点を明らかにしたい。

第8回エンボディードアプローチ研究会
 (第85回心の科学の基礎論研究会と合同開催)
2019年7月27日(土),14:00-17:00
明治大学駿河台キャンパス,研究棟4階・第1会議室
<シンポジウム「質的研究のための現象学とナラティヴ心理学」>
質的研究にかかわる研究者や臨床家のあいだでは、現象学もナラティヴ心理学も、一人称的観点からの語られる経験の記述を重視する方法として受け入れられてきた。現象学は、先入見を除いてありのままの経験に接近することを重視する。ナラティヴ心理学は、当事者による経験についての語りを内在的に理解しようとする。研究の焦点に違いはあるものの、「人々が経験していることの意味」の解明を目指している点では共通していると思われる。このシンポジウムでは、理論、臨床、事例研究など、それぞれが依拠する観点から現象学とナラティヴ心理学を論じ、質的研究における両者の交流を促進する機会としたい。
<プログラム>
 司会:植田嘉好子(川崎医療福祉大学)
14:00-14:10 趣旨説明:田中彰吾(東海大学)
14:10-14:50 話題提供1  田中彰吾(東海大学)
 「ナラティヴ・アイデンティティと現象学的研究」
14:50-15:30 話題提供3  セビリア・アントン(九州大学)
 「自覚のための教育—ライフ・ストーリー面談とナラティヴ・セラピー面談の比較研究」
15:30-15:50 休憩
15:50-16:30 話題提供2  渡辺恒夫(東邦大学)
 「「コミュ障」の批判的ナラティヴ現象学」
16:30-17:00 ディスカッション
 指定討論者:森直久(札幌学院大学)
*講演内容の抄録は「合同研究会案内」をご覧ください
  
International Symposium: Body Schema and Body Image
 (第7回エンボディードアプローチ研究会として開催)
2018年3月24日(土)-2018年3月25日(日)
東京大学駒場1キャンパス,2号館3階・308教室
オーガナイザー:Yochai Ataria (Tel-Hai College / The Open University Israel), Shogo Tanaka (Tokai University)
発表募集(Call for Papers)
プログラム(英語版)
ポスター
[プログラム:1日目]
10:00-10:15 イントロダクション
10:15-11:45 セッション1
Andreas Kalckert (University of Reading Malaysia) “Das Körpergefühl" (The body feeling): The experience of the body in German neurology of the early 20th century”
Katsunori Miyahara (Harvard University/The University of Tokyo) “Pain asymbolia and the sense of body-identification”
11:45-12:00 コーヒー
12:00-13:30 セッション2
Shu Imaizumi (The University of Tokyo) “Integration of prosthetic and phantom limbs into body schema”
Vinaya E H and Megha Sanyal (Indian Institute of Technology) “Problems in body representation: Understanding Anorexia Nervosa through the forward model”
13:30-14:30 ランチ
14:30-15:45 レクチャー1
Yochai Ataria (Tel-Hei College/The Open University) “Body disownership in complex post-traumatic stress disorder”
15:45-16:00 コーヒー
16:00-17:30 セッション3
Michiko Miyazaki (Otsuma Women's University) “The development of body representation in young children”
Tomohisa Asai (Advanced Telecommunications Research Institute International - ATR) “Beyond body-schema/-image dichotomy: The functional hierarchy for the unified self-representation”
19:00-21:00 ディナー
[プログラム:2日目]
10:00-11:15 基調講演(オンライン)
Shaun Gallagher (University of Memphis) “Reimagining the body image”
11:15-11:30 コーヒー
11:30-12:45 レクチャー2
Shogo Tanaka (Tokai University) “Body schema and body image in motor learning: Refining Merleau-Pontian notion of body schema”
13:45-16:00 セッション4
Kentaro Hiromitsu (Chuo University) “The triadic taxonomy of the body representation: Evidence from the brain-damaged patients with bodily disorders and the experimental study of bodily illusions”
Noriaki Kanayama (Hiroshima University) “Body in retinotopy and somatotopy”
Thomas Tajo and Daniel Kish (Visioneers) “FlashSonar or Echolocation education: Expanding the function of hearing and changing the meaning of blindness”
16:00-16:15 コーヒー
16:15-17:45 セッション5
Wei-Lun Lee (National Dong Hwa University) “The bodily experience of chi: A phenomenological investigation”
Jen Learn (Western Michigan University) “The queer nature of embodiment (and the embodied nature of the queer): Psychology, sex, and the bodily ego”
17:45-18:00 まとめ
 
第6回エンボディードアプローチ研究会
 (第81回心の科学の基礎論研究会と合同開催)
2017年11月11日(土),13:30-17:30
明治大学駿河台キャンパス,研究棟2階・第8会議室
司会:渡辺恒夫(東邦大学/心理学・現象学)
講演1:森岡正芳(立命館大学/臨床心理学)
    「物語が腑に落ちるとは?—不可視の身体の働きをめぐって」
    (指定討論)田中彰吾(東海大学/理論心理学)
講演2:染谷昌義(高千穂大学/哲学・生態心理学)
    「ギブソン革命の肝試し—受動する心のはたらきとアフォーダンスの存在論」
    (指定討論)佐古仁志(立教大学/哲学)
・講演内容の詳細は、「合同研究会案内(11/11)」をご覧ください。
 
第5回エンボディードアプローチ研究会
 (第77回心の科学の基礎論研究会と合同開催)
2016年7月30日(土),14:00-17:30
明治大学駿河台キャンパス,研究棟2階・第8会議室
[Workshop] Human Science and Phenomenology: Reconsidering the Approach to Experiences of Others(ワークショップ「人間科学と現象学―他者の経験にアプローチする」
1) Marc Applebaum (Saybrook University) マーク・アップルバウム(セイブルック大学)"Intentionality and narrativity in phenomenological psychological Research"
2) Kayoko Ueda (Kawasaki University of Medical Welfare) 植田嘉代子(川崎医療福祉大学)"The meaning and process of phenomenological understanding in healthcare Research"
3) Susi Ferrarello (University of San Francisco) スージー・フェラレロ(サンフランシスコ大学)"Constitution of selfhood as ethical: A phenomenological perspective"
4) Masahiro Nochi (The University of Tokyo) 能智正博(東京大学)"An approach to experiences of others through snapshots: Investigating self-narratives of a person with a severe language Problem"
 
第4回エンボディードアプローチ研究会
2016年5月14日(土),14時30分~17時30分
東海大学湘南キャンパス,15号館6階・第18研究室
講師:弘光健太郎(中央大学大学院),田中彰吾(東海大学)
ワークショップ:「フルボディ錯覚」および「視点変換体験」のデモンストレーション

第3回エンボディードアプローチ研究会
 (第75回心の科学の基礎論研究会と合同開催)
2015年7月11日(土),13時30分~17時30分
明治大学駿河台キャンパス,研究棟3階・第8会議室
話題提供1)荒川直哉(ドワンゴAIラボ・人工知能)「ヒト並みの人工知能と現象学」(English Version: Arakawa, N. "Human-Level AI & Phenomenology"
 指定討論:田中彰吾(東海大学・心理学)
話題提供2)玉地雅浩(藍野大学・理学療法学/臨床哲学)「人と人とのやりとりを支える表情や視線はどのようにして生まれてくるのか」
 指定討論:村田憲郎(東海大学・哲学)
 
第2回エンボディードアプローチ研究会
2014年6月8日(日),15時~17時
東海大学代々木キャンパス,2号館2C11教室
講師:矢田部英正(日本身体文化研究所)「日本の伝統建築とその身体性-空間へのエンボディードアプローチ」

第1回エンボディードアプローチ研究会
2013年7月21日(土),14:00-17:30
東海大学代々木キャンパス,研究棟2階・第8会議室
Workshop: Intersubjective Dimension of the Body
1) Shogo Tanaka (Tokai University) "Intersubjective dimension of the body: An introduction"
2) Dorothée Legrand (École normale supérieure / Hiroshima University) "The patients' voice: Body and language in psychoanalysis, narrative medecine and patient-based Research"
 [Comment: Kohji Ishihara (The University of Tokyo)]
3) Satoshi Higuchi (Hiroshima University) "Violence and inter-corporeality: A sketch for the consideration of nonviolent human Relations"
 [Comment: Line Ryberg Ingerslev (Aarhus University)]
ポスター
 
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身体性リハビリテーション研究会(2019年度〜2020年度)
リハビリテーション現場における身体性について、現象学的に考える研究会です。セラピストの方のみを対象にクローズドで開催しています(*新型コロナウイルスの感染拡大にともなって対面での研究会開催が難しくなりましたので、2021年以降は研究会を無期限停止しております)
*代表:田中彰吾(東海大学)・菊地豊(脳血管研究所附属美原記念病院)

第3回身体性リハビリテーション研究会
2020年12月19日(土) 14:00-18:30,オンライン開催(Zoom)
 (1)大住倫弘(畿央大学)
 「幻肢痛の治療をめぐって」
 (2)菊地豊(脳血管研究所附属美原記念病院)
 「小脳障害のリハビリテーション」
 
第2回研究会:2019年11月14日(木) 14:00-17:30
東海大学湘南キャンパス,19号舘2F,203教室
 (1)三上恭平(登戸内科・脳神経クリニック)
 「パーキンソン病患者と小脳疾患患者の身体表象」
 (2)菊地豊(脳血管研究所附属美原記念病院)
 「身体性リハビリテーション研究会-これまでのディスカッションのまとめ」
 
第1回研究会:2019年5月18日(土) 14:00-17:00
東海大学湘南キャンパス,15号館6F,第17研究室
 (1)菊地豊(脳血管研究所附属美原記念病院)
 「前庭系の多感覚統合からみた小脳障害の病態解釈の試み」
 (2)安田真章(脳梗塞リハビリセンター)
 「多感覚統合不全に着目した右半球損傷患者のリハビリテーション」
   
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身体知研究会(2009~2012年度)
*代表:田中彰吾,*世話人:小河原慶太(東海大学)・玉地雅浩(藍野大学)

2012年度・第3回身体知研究会
2013年3月17日(日),15:00-17:00
東海大学代々木キャンパス,4号館4階・4413教室
話題提供:川越ゆり(東北文教大学短期大学部)「「生きられる空間」としての秘密基地
コメンテーター:岩間浩(元国士舘大学,岩間教育科学文化研究所)
 
2012年度・第2回身体知研究会
2012年10月7日(日),10:30-16:00
東海大学代々木キャンパス,4号館4階・4413教室
Workshop: Embodiment and Intersubjectivity
1) Katsunori Miyahara (The University of Tokyo) "Direct social perception and the problem of access to other minds"
2) Shogo Tanaka (Tokai University) "The notion of intercorporeality and its psychology"
3) Denisa Butnaru (Universität Augsburg) "Intercorporeity/Intercorporeality and Sociality"
4) Tetsuya Kono (Rikkyo University) "Phenomenology of being stared at and of vulnerability"
 
2012年度・第1回身体知研究会
2012年6月9日(土),15:00-17:00
東海大学湘南キャンパス,4号館3階4-1A会議室
話題提供:中西英一(藍野大学)「間で生きる-統合失調症の世界とその回復について
 
2011年度・第3回身体知研究会
2012年3月10日(土),15:00-17:00
東海大学湘南キャンパス,4号館3階4-1B会議室
話題提供:田中彰吾(東海大学)「描画コミュニケーション実験に関する予備調査報告」
 
2011年度・第2回身体知研究会
2011年11月5日(土),15:00-17:00
東海大学湘南キャンパス,4号館3階4-2B会議室
研究推進ミーティング(研究発表なし、フリー・ディスカッション)
 
2011年度・第1回身体知研究会
2011年5月28日(土),16:00-18:00
東海大学湘南キャンパス,4号館3階4-1B会議室
話題提供:小笠原義仁(早稲田大学)「ものの見方としての位相空間論-その開かれた可能性に向けて
コメンテーター:田中彰吾(東海大学),玉地雅浩(藍野大学)
 
2010年度・第3回身体知研究会
2011年2月26日(土),14:00-17:00
東海大学湘南キャンパス,4号館3階4-1B会議室
話題提供:田中彰吾「他者理解の科学と現象学-心の理論から間身体性へ
コメンテーター:玉地雅浩(藍野大学)
 
2010年度・第2回身体知研究会
2010年10月30日(土),14:00-17:00
東海大学湘南キャンパス,4号館3階4-2A会議室
話題提供:玉地雅浩(藍野大学)「光景と対になる身体-半側空間無視の人の現象を通して考える
 
2010年度・第1回身体知研究会
2010年5月29日(土),14:00-17:00
東海大学湘南キャンパス,4号館3階4-2A会議室
ワークショップ:ラバーハンド錯覚を考える
報告(1) 小原由香(東海大学)「ラバーハンドの素材と錯覚の関係」
報告(2) 田中彰吾(東海大学)「ラバーハンド錯覚を考える
 
2009年度・第3回身体知研究会
2010年3月13日(土),16:00-18:00
東海大学湘南キャンパス,17号館2階・研修室1
話題提供:玉地雅浩(藍野大学)「もしも左側の世界がなかったら
 
2009年度・第2回身体知研究会
2009年10月24日(土),16:30-18:30
東海大学湘南キャンパス,17号館2階・研修室1
話題提供:田中彰吾(東海大学),小河原慶太(東海大学)「身体知はどのように形成されるか-ボールジャグリングの習得過程
 
2009年度・第1回身体知研究会
2009年5月30日(土),16:00-18:00
東海大学湘南キャンパス,17号館2階・研修室1
話題提供:田中彰吾(東海大学)「身体に宿る知性」
  
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その他
 
読書会
2018年5月〜2019年9月実施,オンライン読書会
Thomas Fuchs (2018) Ecology of the Brain: The phenomenology and biology of the embodied mind. Oxford, UK: Oxford University Press.
 
3rd Civilization Dialogue between Europe and Japan
2018年3月8日(金),16:00-18:00
東海大学ヨーロッパ学術センター(デンマーク)
Symposium: Embodiment, Culture and the Self
(1) Denisa Butnaru (University of Konstanz) “The “other” in the self: How exoskeleton experience redefines the embodied self in spinal cord injury”
(2) Denis Francesconi (University of Verona) “The culture of cultivating the self: from East to West and back”
(3) Shogo Tanaka (Tokai University) “Exploring the symptoms of Taijin Kyofusho as an embodied experience”
 
2nd Civilization Dialogue between Europe and Japan
2017年3月3日(金),16:00-18:00
東海大学ヨーロッパ学術センター(デンマーク)
Symposium: Individuality-Collectivity and Culture
(1) Shogo Tanaka (Tokai University) “The body as the intersection between individuality and collectivity”
(2) Luca Tateo (Aalborg University) “The body of knowledge: The allegorical personification in Positivism”
(3) Gordana Jovanović (University of Belgrade) “Against the dualism of individualism and collectivism and for the necessity of both”
(Chair: Yuki Takatori)
 
1st Civilization Dialogue between Europe and Japan
2015年11月14日(土),13:30-15:30
東海大学ヨーロッパ学術センター(デンマーク)
Workshop: “East-West Dialogue through the Body”
(1) Shogo Tanaka (Tokai University) “Reconsidering the self in Japanese culture from an embodied perspective”
(2) Denis Francesconi (University of Verona) “Embodiment in education: The case of meditative practices in Western society”
(3) Tomoko Nakamura (Tokai University) “The beauty of harmony: The case of Albrecht Dürer’s theory of human proportion”
(Chair: Yuki Takatori)
 
トポロジー研究会(全4回)
2012年:11月13日(火),11月27日(火)
2013年:1月8日(火),1月22日(火)
テキスト:小笠原義仁『ものの見方としての位相空間論入門』培風館,2011年
時間:17:00~18:30
場所:東海大学湘南校舎,4号館4階,第7研究室
講師:小笠原義仁(早稲田大学理工学術院・上記テキスト著者)