さて、新しい論文が出たのでご報告です。
河野友勝・田中彰吾 (2025). 注意欠如・多動症(ADHD)の身体性研究の鳥瞰図をえがく:「生きられた身体」の現象学的視点から.認知科学,32(3),412-435.
雑誌『認知科学』の特集「不定性と逆境のなかの希望」に掲載されました。第一著者の河野さんは北大の大学院生で、認知科学と身体性と科学哲学をADHDのテーマに即して研究しているという珍しい方です。ここ3年ぐらい田中ゼミにも出入りして共同研究をしてきたのですが、その成果が論文として形になりました。
彼自身がADHDの当事者でもあるので、上記の論文もADHD当事者が感じている身体経験に手の届く内容になっているのではないかと思います。当事者の方も、そうでない方も、ぜひご覧いただければ。