2021年12月26日日曜日

年を越したい…

いつ頃からか、 「年を越す」という感じを持てないまま毎年元日を迎えるようになった。「年を越す」という言葉の含意もいろんな読み解き方がある気はするが、少なくとも自分にとっては「気持ちを新たにして新年を迎える」という感じをともなう言葉である。年内に片付けるべき仕事を終えて「仕事納め」のような気持ちの区切りになる場面がないと「年を越す」という感じにならないのだ。

40代になった頃からだろうか。年末年始に何かしらまとまった仕事を抱えるようになって(仕事をいただくこと自体はもちろんありがたいことではあれど)、仕事納めもできないまま元旦になってしまい、結局「あ〜、また年をまたいで仕事することになってしまった…」と何やら情けない気分(かつ同居する家族に申し訳ない気分)になるのである。気持ちに区切りをつけて「年を越す」ではなくて、仕事も気持ちも区切りがつかないままずるずる「年をまたぐ」という感じ。

で、今年はなんとか「年を越す」を味わいたいのである。今日、とりあえず年内最後のトークを研究会で行った(PPP研究会という精神医学の哲学関連の研究会だ)。で、今週はその準備と同時進行で研究室の引っ越しが勤務先であったため、その最低限の荷解きを明日はする。その後は、認知科学の講座本の原稿書き。あと10000字ぐらい詰め込めば書き終わる。なんとか28〜31日の4日間で片付けられれば「年を越す」を久々に味わえるのだけれど…