2018年4月4日水曜日

新ジャーナル:Human Arenas

新年度ですね。

年度始めそうそう、「現代教養センター主任」というなんとも大変な辞令をいただいてしまいました。ぁぁあ、部署での立場や年齢を考えると管理職の業務が自分にも回ってくるのは致し方ないとはいえ、研究者として片づけねばならない仕事が山積している状況では、体が二つないと務まらないかも…と不安に感じている次第です。

ところで、辞令をもらったその同じ日に、嬉しいお知らせが届きました(あ、管理職の辞令が嬉しくないといっているわけではありません)。私も共同編集者(associate editor)として加わっている新ジャーナル「Human Arenas」のVolume 1, Issue 1がついに刊行されたそうです。
 
Human Arenas
Volume 1, Issue 1, March 2018


 
編集代表は、デンマーク、オールボー大学のルカ・タテオ氏と、イタリア、サレルノ大学のジュゼッピーナ・マルシコ氏のお二人です。私は文化心理学方面の仕事でお二人といろいろと仕事上の議論を共有しているうちに雑誌に参加することになりました。

このジャーナルは、かなり広めの読者と執筆者を念頭に置いて発行されています。発行元のSpringerのホームページでは「Cognitive Psychology」に分類されていますが、認知心理学だけではなくて、心理学の理論的基礎を扱う関係で、社会学、言語学、生物学、哲学など、隣接領域との議論もいろいろと扱っていくものになる見込みです。二人の後ろには博学なJaan Valsinerさんがアドバイザーとして控えているので、広角だけど芯はしっかりした雑誌になるのだろうと思います。

関心のある方は、ぜひ以下の原稿募集ページをご覧ください。学会ベースの一般的なジャーナルには見られない趣向が凝らされていることに気づかれると思います。

Call for articles and special sections
 
いろいろな趣旨の誌上特集にも柔軟に対応できるジャーナルなので、心理学の境界領域で特集を組んでみたい方なども、ぜひアイデアをお寄せください。

…というか、その前に次の特集号に自分の原稿を書かねばならないのですが、間に合うんでしょうか…