本日、第4回人間科学研究会を開催しました。ご講演いただいた奥井先生、植田先生お二人のお話の中で紹介されていたスコット・チャーチル氏の論文ですが、以下に邦訳を掲載しておきました。リンクから全文を参照いただけますのでご利用ください。
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スコット・D・チャーチル,エイミー・M・フィッシャー゠スミス著
(監訳:田中彰吾,訳:村井尚子・植田嘉好子・奥井遼)
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もともとは理論心理学のアンソロジーに掲載された論文ですが、フッサール現象学だけでなく一方でディルタイの精神科学まで遡りつつ、他方でサルトルの現象学を心理学として応用するという、なかなか重厚な内容になっていると思います。ですが、いちど方法論としての核心を掴んでいただければ心理学に限らずまさに「人間科学」全般への応用が可能なものになっていることがご理解いただけるかと思います。
現象学と質的研究について、より方法論的な理解を深めたい方はぜひご一読いただければ幸いです。