2016年12月29日木曜日

旧サイトの「お知らせ」一覧

サイトの移動に合わせて、旧サイトの「お知らせ」のページに掲載していた情報をすべて再録しておきました。今後は、当サイトのブログ機能(このページです)を使って各種お知らせを発信することになると思います。
 
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[2016/12/19]
ワークショップ形式の研究会は当面開けないのですが、オンラインで読書会のような場を設定してもいいかもしれない、と最近考えています。関心のある方はお問合せください。ちなみにこの文献は認知科学との接点で書かれた現象学の入門書で面白いですよ。 Stephan Kaufer and Anthony Chemero (2015) Phenomenology: An Introduction. Cambridge, UK: Polity Press.

[2016/11/24]
プラハでのワークショップは無事に終了しました。スパロウさんのテクストに応答する指定討論で、私はメルロ=ポンティの知覚論における「感覚」の位置づけのあいまいさと、感覚を現象学的に論じるにはどうすればいいか、というテーマで話しました。意外にも、私自身が過去に展開していた身体知の議論を補完する論点が見つかったので、いずれ自身の研究に反映させようと考えています。

[2016/11/11]
11月22日~23日に、プラハで開かれる哲学系のイベントに指定討論者として参加してきます。「End of Phenomenology and Speculative Realism(現象学の終わりと思弁的リアリズム)」と題するもので、チェコ科学アカデミー・哲学研究所が主催するワークショップです。「The End of Phenomenology」の著作で知られるT・スパロウ氏のレクチャーに応答すべく、ただいま彼のテクストを読み進めています。

[2016/09/19]
来年8月21日から25日にかけて、立教大学池袋キャンパスにて、国際理論心理学会の第17回大会が開催されます。「心」や「心理学」をめぐるさまざまな観点からの理論的考察について、広く発表を募集しています。ポスター、個人発表、シンポジウム等、発表形式も各種揃っています。ぜひ、大会のページで募集要項(Call for papers)をご覧ください。田中も大会委員の一人として、皆様の応募をお待ちしております。最初の〆切は10月末です。ふるってご応募ください。

[2016/08/23]
9月から、科研費の国際共同加速基金の助成を受けた研究が本格的に始まります。ハイデルベルク大学の精神科教授トーマス・フックス先生と共同研究に従事するため、田中もすでにドイツ入りしています。1年間こちらに滞在して研究に専念します。ちなみに、フックス先生の仕事の一部は、間もなく東京大学出版会から刊行される三巻本のシリーズ『精神医学の哲学』の第一巻「精神医学の科学と哲学」に「現象学と精神病理学」と題する論文が拙訳で収録されています。どうぞご覧ください。

[2016/08/22]
しばらく更新が滞っていました。この間、7月10日に訳書の発売、23日に文化心理学のワークショップ、27日と28日は国際心理学会議でのシンポジウム、30日に「人間科学と現象学」ワークショップ、8月6日は関連研究会主催のミニシンポジウム…と重要なイベント続きでした。どのイベントも当初の想定以上に盛況で反響も多く、ありがたい限りでした。ご参加いただいた皆様にこの場を借りてお礼申し上げます。

[2016/06/25]
ダレン・ラングドリッジ著『現象学的心理学への招待-理論から具体的技法まで』(田中彰吾・渡辺恒夫・植田嘉好子訳,新曜社)が7月10日に発売されます。フッサール、ハイデガー、リクールらの現象学の基礎理論を前半で紹介し、後半ではそれを質的研究に展開する応用例として、記述的アプローチ、解釈的アプローチ、ナラティヴ・アプローチを紹介しています。心理学に限らず、教育、看護、福祉等の領域で質的研究に従事している皆さま、ぜひご覧ください。

[2016/06/24]
関連イベントのご案内です。7月23日(土)15時から、文化心理学の入門ワークショップを開催します。『新しい文化心理学の構築』の著者ヤーン・ヴァルシナー先生を始め、オールボー大学(デンマーク)文化心理学センターの先生方が東海大学湘南キャンパスに来られます。心の機能と文化、自己と文化の関係に関心がある方々はぜひお越しください。参加自由・無料です。ポスターはこちら

[2016/06/05]
次回エンボディード・アプローチ研究会の詳細が決まりました。7月30日に明治大学にて、心の科学の基礎論研究会と合同で開催します。「イベント案内」のページから詳細をご覧ください。今回は、ICP 2016で来日されるM・アップルバウムさんとS・フェラレロさんを主なゲストにお迎えして、「人間科学と現象学」と題するワークショップを開催することになりました。心理・教育・看護・福祉などの領域で質的研究に取り組んでいる皆さんには注目の企画です。お楽しみに。

[2016/05/28]
ダレン・ラングドリッジ著『Phenomenological Psychology』の邦訳は『現象学的心理学への招待』にタイトルが決まりました。三校がようやく終わってこれから印刷~出版になります。新曜社から出版される予定です。

[2016/05/16]
5月14日に今年度1回目のエンボディード・アプローチ研究会を開催しました。今回は、私の研究室でただいま進めている「視点変換体験」と、ラバーハンド錯覚の全身版のフルボディ錯覚のデモを行いました。参加者の皆さん、経験の言語化がとても巧みで、視点と身体経験との関係に鋭く切り込む発言が多く、貴重な集いになりました。ありがとうございました。

[2016/05/08]
スタイナー・クヴァール著『質的研究のための「インター・ビュー」』(新曜社)を、訳者の能智正博先生からご恵贈いただきました。たまたまですが、実はこの本、私が翻訳しているラングドリッジさんの著作の中でも、インタビューに関する古典としてブックガイドで推薦されていました。タイムリーな贈り物をありがとうございました。

[2016/05/03]
ダレン・ラングドリッジ著『現象学的心理学』の邦訳は、ようやく二校まで終わりました。出版まであと一息、です。

[2016/04/28]
本HPを検索したら「ページがモバイルフレンドリーではありません」と表示されました。デザインを変えたいのはやまやまなんですが、リニューアルする時間がないんですよね。ウェブデザインが好きな学生さんでやってみたい人はいませんか?

[2016//04/23]
話題になっている『概念分析の社会学2』(ナカニシヤ出版)を編者で同僚の前田泰樹氏からご恵贈いただきました。素朴心理学や性同一性障害など、個人的にも関心を寄せるトピックが収録されています。じっくり読みたい1冊です。ありがとうございました。

[2016/04/01]
新年度になりました。今年度もよろしくお願い致します。以下2件は、授業関係のご報告です。今学期は、
 ・東海大学大学院文学研究科で「科学論・技術論研究」「文明研究」を担当します。
 ・東京大学大学院総合文化研究科で「相関基礎科学特殊講義」を担当します。
いずれも身体性の議論を軸に、人間観と世界観に広がる内容を扱います。これを見ている関係筋の学生さん、ぜひ授業に参加してください。楽しみにしています。

[2016/03/31]
2016年4月の新年度から、所属先の名称が変わります。現在の東海大学「総合教育センター」から「現代教養センター」になります。

[2016/03/28]
感性工学会春季大会でお会いした皆さま、貴重なご意見をありがとうございました。中には10年以上ぶりに再会した先生もいて、懐かしいひと時でした。またお会いしましょう。

[2016/03/21]
東海大学文明研究所の機関紙『文明』20号が公開されました。今回は、拙論と拙訳がいくつか掲載されています。ご覧いただけると幸いです。
 「セクシュアリティとシティズンシップ」ダレン・ラングドリッジ(田中彰吾訳)
  (2015年1月23日に行われたラングドリッジ氏による講演の抄録です)
 「復興のランドスケープ-東日本大震災後の防潮堤建設を再考する
  (文明研究所での2年間のプロジェクトの報告です)
 「Reconsidering the Self in Japanese Culture from an Embodied Perspective
  (ヨーロッパ学術センターで開催したワークショップの講演原稿です)

[2016/03/19]
道徳心理学コロキアムの第8回ワークショップ、無事に終了しました。道徳の発生をめぐって非常に本質的な議論ができて嬉しかったです。学際研究会の醍醐味を楽しませていただいた一日でした。ありがとうございました。

[2016/03/08]
もう来週に迫っていますが、道徳心理学コロキアムの第8回ワークショップでお話しします。道徳…今までちゃんと考えたことがないテーマでやや戸惑っていますが、どうなることやら。3月19日14時から東大・駒場キャンパスにて。登録なし、無料で参加できます。

[2016/03/05]
以前取り組んでいたコミュニケーション実験について学会発表を行います。日本感性工学会・第11回春季大会で、27日にポスターを出します。非言語的コミュニケーション、同期、同調などに関心のある皆さま、どうぞお越しください。

[2016/03/04]
先日ここで紹介した映像と同じやり方でフルボディ錯覚を体験してみました。中央大学大学院博士課程の弘光健太郎さんにご協力いただきました(感謝いたします)。自分でどこまで言語化できるか挑んでみましたが、「体外離脱」という感じではないですね…。むしろ、視点のあるカメラ位置と、触覚の生じている位置とで、自分が分裂する感じでした。やはりエンボディード・アプローチ研究会でもっと踏み込んで検討してみたいテーマです。

[2016/02/27]
次の学期は、大学院の文学研究科で演習系の授業を担当します。諸事情あってフッサールの『ヨーロッパ諸学の危機と超越論的現象学』を読みます。身体性、生活世界、心理学と科学知の関係など、考えてみたい学生さんはお越しください。

[2016/02/18]
ラバーハンド錯覚の全身バージョンが気になっています。以下の映像を見ると、体外離脱の錯覚が比較的簡単な装置で起こせるようです。
  https://www.youtube.com/watch?v=ee4-grU_6vs
この経験を素材にして研究会をやってみたいものです。

[2016/02/06]
仲間の先生方と、ラングドリッジ著『現象学的心理学』の邦訳に取り組んでいます。ようやく、初校のゲラに目を通す段階まできました。心理学分野では、現象学と質的研究の接点に取り組んでいる数少ない良書です。インタビューをもとに質的研究を実践したい皆さまはお楽しみに。さまざまな分野で応用可能な方法が多数紹介されています。

[2016/01/22]
次回エンボディード・アプローチ研究会の企画を検討中です。昨年の「心の科学の基礎論研究会」との合同開催はなかなか充実した企画になりました。今年もどこかの研究会と合同で開くのもよいかな、などと模索中です。アイデアのある方はぜひ田中までお寄せください。

[2016/01/14]
田中の研究室で行っているコミュニケーション実験について、データの分析を進めています。身体性、同期・同調とコミュニケーションについて、非常に興味深い分析結果が得られそうです。今年度中に関連学会で発表します。お楽しみに。

[2016/01/08]
12月に人体科学会の企画で湯浅泰雄の身体論をめぐるアンソロジーが出版されました。
黒木幹夫・鎌田東二・鮎澤聡(編)『身体の知-湯浅哲学の継承と展開』(ビイングネットプレス)
田中も「心身問題と他者問題」のタイトルで1章寄稿しています。湯浅氏の身体論についてまとまった論考を書いたのは初めてです。ぜひご覧ください。

[2016/01/08]
近頃ツイッター上でつぶやく暇がないので、お知らせページを復活しました。学術関係の情報はここに掲載します。ときどき立ち寄ってもらえると嬉しいです。