2020年5月10日日曜日

『こころの科学とエピステモロジー』第2号

田中も編集委員のひとりを務めている電子ジャーナル『こころの科学とエピステモロジー』の第2号が刊行されました。

こころの科学とエピステモロジー
https://sites.google.com/site/epistemologymindscience/

上記のサイトから全記事ダウンロードできます。今号のハイライトは、有名ながら日本語で読めなかった「ゲシュタルト質について」(エーレンフェルス、1890)の本邦初訳が収録されたことでしょう。

主な内容
・エディトリアル「手作りの科学としての夢研究」(編集委員長)
・原著論文「階層的自律コミュニケーション・システム(HACS)モデルを用いた
 小説の共同性付与メカニズムに関する基礎情報学的考察」(中村肇)
・翻訳論文 エーレンフェルス著「ゲシュタルト質について」(村田憲郎/訳・解題)
・創刊号「心的現前時間」(シュテルン)へのコメント特集
・高砂美樹/村田憲郎
・創刊号へのコメント論文(伊藤直樹)
書評・ノンフィクション部門
・コイファー&チェメロ著『現象学入門』(評:芹場輝)
・西研著『哲学は対話する』(評:渡辺恒夫)
書評・フィクション部門
・桜木紫乃著『緋の河』(評:渡辺恒夫)
・映像メディア時評「『人文死生学研究会番外編涼宮ハルヒ』+京都アニメーション
 お別れの会参列報告」(土居豊・渡辺恒夫・三浦俊彦)

また、田中彰吾・宮原克典訳の『現象学入門』にもついに初の書評が出ました。知人の芹場輝さんによるものです。これは心して読まねばなりませんね。後日コメントします。