2020年6月21日日曜日

ひたすら書き続ける

もうすぐ6月も終わり。今年も半分が過ぎようとしています。結局、コロナ禍で2月末ごろから学会や研究会など人前で話す仕事がすべてキャンセルされたせいで、大学の仕事以外は書くことにひたすら専念した半年間でした。備忘録を兼ねて記録しておきます。

1月
・東大出版会「知の生態学」シリーズの1冊として予定されている単著の最終章を書く(約18000字)
・近代科学社「プロジェクション・サイエンス」の共著に寄稿する担当章を書く(約17000字)

2月
・協同医書出版「臨床の中の物語る力」(共著)に寄稿する担当章の残り2/3を書く(約27000字)
・講談社「心の哲学史」(共著)の担当章の冒頭1/5を書く(約13000字)

3月
・引き続き、「心の哲学史」担当章の続き1/5を書く(約13000字)
・共編著「Body Schema and Body Image」(Oxford U. P.)のイントロダクションをYochai Ataria、Shaun Gallagherの両氏と共同で書く(約4000ワード)
・立正大学紀要に収録される武内大氏の論文へのコメント論文を書く(約9000字)

4月
・日本心理学会「心理学ワールド」から依頼された特集原稿を書く(約5000字)
・引き続き、「Body Schema and Body Image」のイントロを共同で執筆する(約5000ワード)
・引き続き、「心の哲学史」担当章の続き2/5を書く(約26000字)

5月
・図書新聞から依頼された書評を書く(約2000字)
・昨年度で終了した科研費の最終報告書を書く(約9000字)
・米国の某大学院で引き受けている博士論文審査のレビューを書く(約1000ワード)

6月
・引き続き、「心の哲学史」担当章の最後1/5を書く(約13000字)

ざっとこんな感じです。4月は文字通りコロナ禍の対応で大学の業務がすごい量になっていましたから、われながらよく書いたと思います。どうも、大学の事務仕事がストレスになるときほど、その反動で意地になって何かしら書く傾向があるみたいです。逆に授業期間は教育現場にいるのが楽しいので執筆がおろそかになりがちです。遠隔授業でも学生と向き合ってはいますからね。
 
ところで、さすがにこれだけ書くと、以前とは心境が変わってくるようになりました。もともと一介の研究者として執筆してきたので、学術的な水準の高さや正確さにこだわってやってきました。ただ、この上半期のようにあれやこれやたくさん書くようになると、本当に自分の言葉が読者に届くのかどうか気になるといいますか、書いたものにどの程度のインパクトがあるのかすごく気になります。売れ行きだけで単純には測れないとしても、やっぱり一定数は商品としてきちんと売れるようにならないと、執筆活動も続かないだろうなと思います。

というわけで、出版されたらみなさんぜひ買ってください(笑

…なんておちゃらけている一方で、これだけ書いても、なにかを本当に書いた気になれない自分もいます。