同大学の中西英一先生にお声がけいただいて実現した仕事だったのですが、今から13年前の2012年、私がまだ身体知研究会を主催していた頃、当時藍野大学におられた中西先生にお声がけして、研究会で講演をしていただいた前段があったのでした。
当時の先生の講演は今でもよく憶えています。統合失調症患者のリハビリテーションについて、現場をご存知の方だけが持つ独特の迫力があるご講演でした。
あれから13年、私自身、リハビリテーションの分野とも、精神科の分野とも、コラボレーションをする機会が多くなりました。その分野の知見については未だに素人の域を出ないのですが、昨年には関連する内容で著作を出すこともできました。
研究は今も遅々とした歩みですが、こうして旧交を温めることができるほど、互いに研究を続けられたことに感謝するばかりです。
スペイン語では希望を「esperanza 」と言いますが、語源の「esperar」という動詞は「待つ」という意味です。未来に向かって開かれた姿勢を保ち続けることが希望の意味なのですよね。その意味で、いろんな研究仲間ともう一度出会うことができるまで、これからも希望を持って研究を続けようと思った一日でした。