2017年1月3日火曜日

2016年から2017年へ

年頭なので、2016年のカレンダーを見ながら去年の仕事を振り返っています。

2月:研究会で話題提供2件,グラント申請1件(残念ながら不採択),訳文校正(1章分)→8月に出版(「現象学と精神病理学」)
3月:道徳心理学コロキアムで講演,感性工学会で発表,執筆(単著1章分),査読1件
4月:依頼原稿1件→5月に出版(「拡張した心を超えて」)
5月:エンボディード・アプローチ研究会のオーガナイズ1件
3月〜7月:断続的に訳書を校正→7月に出版(『現象学的心理学への招待』)
7月:研究会で話題提供1件,文化心理学ワークショップのオーガナイズ&司会,ICP 2016のシンポジウム(オーガナイズしたシンポジウム1件・シンポジウムでの報告1件),エンボディード・アプローチ研究会の司会&報告
8月:シンポジウムでの指定討論1件,グラント申請1件,執筆(単著1章分),査読1件
9月:翻訳(1章分),執筆(単著1章分),依頼原稿(英文1件),グラント申請(1件)
10月:グラント申請(1件),執筆(単著1章分)
11月:ワークショップで指定討論1件,査読1件(英文)
12月:訳文チェック(1章分),単著の全体チェックと修正,論文投稿(英文1件),学会発表用のアブストラクト作成(4件),依頼原稿(1件)

…という感じで、話すのも書くのも、グラントの申請まで含めてかなり多産な一年でした(グラントは「科研費」のようにはっきり名称を書くとまずいので「グラント」としてあります)。4月〜7月の春学期は大学院の授業も含めて週11コマ持っていたので、これだけ研究がはかどれば御の字。

8月下旬にドイツに来てからは、授業からも学務からもほぼ解放されているので、ここぞとばかりに研究に打ち込む日々を送っています。つねに研究室・図書館・自宅のどこかで何かしら読むか書くかしているので、文字どおり研究三昧です。しかも研究の合間に日本ではほとんどできない家事ができるので、それもささやかな楽しみになっていたりします。知人には「そういう単調な生活で飽きません?」と聞かれますが、私はぜんぜん。日本に帰るとこんな時間は二度と来ないかも、なんて思うとこの瞬間がもったいなくてしかたがない。

こちらに来て単著を書き上げる時間が取れたのは幸いでした。すでにあとがきも書き終わっていますから、あと数ヶ月で出版されると思います。博士論文を出版してからもう10年以上になるので、まとまったものを出版するのはずいぶん久しぶりなのですが、それでも、分量だけなら過去5年間ぐらいで単著1冊は文字数で上回る量の論文を書いているので、長大なものを書いた、という感じはあまりしていません。今の自分の考えをやや長めにまとめた、という感じに近いです。そのうちここでもう少し踏み込んで内容を紹介します。

今年の大きな予定は、単著を出版することと、ドイツを発つ前にこちらでの成果を英文で論文にまとめること、あとは帰国後に国際理論心理学会(ISTP)の大会を無事に終えることです。大会が終わった後もいろいろと仕事の予定は入っていますが、まずは8月の帰国までと、帰国直後の学会運営です。今年もよろしくお願いします。