2017年4月16日日曜日

拙著は5月末発売だそうです

拙著のことで北大路書房のWさんから連絡。先月末に二校の校正が終了した原稿はその後ぶじに校了したとのこと。発行が5月中旬、発売は5月末になるそうです。個人的にお問い合わせいただいている皆さま、お待たせしていますがもう少しです。
 
近刊情報が今日から確認できるとのことだったので、確認してみました。アマゾンのページよりは「版元ドットコム」のページのほうが見やすいですね。それに、目次情報が小見出しまで入っていて詳しいです。書影はまだ先になるんでしょうか。二つのサイトからコピペして情報をそのまんま引っぱりますが、こんな感じの紹介になってます。
 
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(心の科学のための哲学入門4)
『生きられた〈私〉をもとめて――身体・意識・他者』
田中彰吾(著)
¥ 2,484
単行本: 264ページ
出版社: 北大路書房
ISBN-10: 476282965X
ISBN-13: 978-4762829659
発売日: 2017/5/29
 
<内容紹介>
現象学的な立場から,アイデンティティを「私が私であること」と理解し,根源的な場面まで遡ってその根拠を考える。ラバーハンド・イリュージョン,離人症,ブレイン・マシン・インタフェース,心の理論など,読者の常識を揺さぶるような「心の科学」のトピックを織り交ぜながら,「自己とは何か」についての思考実験を行う。
 
<目次>
 序文 自己アイデンティティをとらえなおす
 
【第1部 自己の身体性】
第1章 身体と物体
 ラバーハンド・イリュージョン
 実験のヴァリエーション
 離人症
 離人症の「特異な身体経験」
 身体は錯覚?
 身体の「ここ」性
 次章への移行
第2章 自己の身体と他者の身体
 身体の麻痺
 身体パラフレニア
 失認と妄想
 させられ体験
 イメージと意図
 次章への移行
第3章 鏡に映る身体
 身体イメージとは何か
 視点の問題
 チンパンジーの鏡像認知
 赤ちゃんの場合
 他者・自己・鏡
 反省的自己をめぐって
●問いと考察
Q 1-1 身体のない自己というものを考えることはできるだろうか?
Q 1-2 身体を部分的に失うと、自己には何が起きるのだろうか?
Q 1-3 死ぬことで身体が失われると、自己はどうなるのだろうか?
 
【第2部 意識と脳】
第4章 意識・夢・現実
 意識があるということ
 「無・意識」
 意識と世界
 明晰夢
 現実
 夢見の身体性
 目覚めること
第5章 脳と機械を接続する
 ロボラット
 ブレインゲート
 ニューラル・オペラント
 BMIと脳の可塑性
 意図とは何か
 身体イメージを技術化する
第6章 共感覚
 共感覚について
 声に形を感じる
 共感覚の判定基準
 共感覚の位置づけ
 すべての知覚は共感覚である?
●問いと考察
Q 2-1 意識は、脳の活動から生じるのではないのか?
Q 2-2 心は脳に宿っているのではないのか?
 
【第3部 他者の心】
第7章 問題としての他者
 他者の心の問題
 再び意識について
 他者の心は存在しない?
 心の科学の出発点
 類推説の問題点
 次章への移行
第8章 心の科学と他者問題
 初期の科学的心理学
 行動主義
 認知科学の成立と心の理論
 誤信念課題
 他者理解の豊かな回路
第9章 他者理解を身体化する
 理論説とシミュレーション説
 二人称関係における他者
 エナクティヴな間主観性
 コミュニケーションの質と身体性
 他者理解の身体性と自己
●問いと考察
Q 3-1 他者理解の発達的な起源はどのようなものだろうか?
Q 3-2 ミニマル・セルフの成立にとって他者は不必要か?
Q 3-3 他者と出会うことで自己はどのように変化するのか?
 
 あとがき
 参考文献
 索引
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「自己とは何か?」という問いかけは非常に抽象的ですから、それを具体化する過程でいろいろな考え方、答え方ができるはずです。本書は「心の科学のための哲学入門」という趣旨なので、認知科学・神経科学・発達科学・精神医学などのさまざまなトピックを引き合いに出しながら、「心の科学」という文脈に沿って「自己とは何か?」という問いに答えようと試みています。それがどこまでうまくいっているかは読者の判断にゆだねるしかありません。科学側から入りたい方も、哲学側から入りたい方も、ぜひ手に取ってみてください。いや、きっと書店に行く人は少ないだろうからオンライン書店でポチってください(笑
 
あ、ツイッター上で「悪漢と密偵‏ @BaddieBeagle」さんがさっそく情報を流してくれているのを見つけました。ありがとうございます。このかた、新刊情報いつもものすごく速いですよね〜