2018年4月29日日曜日

台湾に行ってきます

去年のいまごろ「イスラエルに行ってきます」と書いていたのですが、今年はGWを使って台湾に行ってきます。
 
これもちょうど去年の今ごろだったように記憶していますが、International Human Science Research Conferenceという国際会議を東京で開催できないかという相談をS・ホーリングというシアトル大学の先生とメールでやり取りしていたのでした。日本語にすると「国際人間科学研究会議」となるでしょうか、現象学に影響を受けて心理や教育や看護などの領域で研究を展開している研究者が集まる学会があります。
 
そのときに、話の流れで日本だけでなく台湾の研究者(東アジアからIHSRCに参加するのは日本と台湾の研究者が多いのです)とも共同できるといいですね、ということになったので、以前から交流のあった台湾の国立東華大学にいる李先生に相談したのでした。李先生は台湾出身でアメリカのデュケイン大学で学位を初めて取った方です。デュケインは知っている人は知っていると思いますが、A・ジオルジが現象学的心理学の学派を立ち上げた場所で、今でも北米では現象学がもっとも盛んな大学のひとつです。そういえば2016年にプラハで会った「The End of Phenomenology」の著者のスパロウさんもデュケインの出身だと言ってました。
 
…それで、話がちょっと脱線気味なのですが、そんなこんなでIHSRC日本開催に向けて李先生と一緒に日本と台湾の研究者の交流を進めることになりました。3月に主催した身体図式と身体イメージのシンポジウムで彼に日本に来てもらったので、こんどは私が現地に行って来ます。現地滞在3日で3大学を回って3講演というなんとも大変なスケジュールなんですが、とりあえず今回は関連分野の研究者のネットワークを広げるために行ってくるという感じです。台湾に行くのはかれこれ15年ぶりくらいなので、街の景観や人々がどんな風に変わっているのか自分の目で確かめたいです。
 

 

2018年4月17日火曜日

コイファー&チェメロ『現象学入門』・続報

この記事からすでに1年以上ですか…

コイファー&チェメロ『現象学入門』
https://embodiedapproachj.blogspot.jp/2017/01/blog-post_29.html

翻訳作業について、ようやく続報です。先ほど、訳者解説まで含めてすべて勁草書房の担当編集者さんにお送りしました! 今回はアメリカで研究中の宮原克典さんと共訳で取り組んでいるのですが、優秀な若手とのコラボは仕事が楽しいし捗るし、やっぱりいいものですね(ちなみに訳業に着手して1年以上経過していますが、翻訳にかけた実時間はかなり短いと思います)。
 
中身のことを紹介する時間が今はないので、興味のある方は上の記事をたどってみてください。現象学と心の科学の接点で書かれた本で、とくに身体性認知科学の未来を占う内容を含む一冊になっています。それを反映して、邦訳は『現象学入門-新しい心の科学と哲学のために』というタイトルで刊行することになりそうです。ともあれ、面白い本ですよ〜
 
さ、これから明日の教授会の準備をしなければ。管理職つら…。


 

2018年4月4日水曜日

新ジャーナル:Human Arenas

新年度ですね。

年度始めそうそう、「現代教養センター主任」というなんとも大変な辞令をいただいてしまいました。ぁぁあ、部署での立場や年齢を考えると管理職の業務が自分にも回ってくるのは致し方ないとはいえ、研究者として片づけねばならない仕事が山積している状況では、体が二つないと務まらないかも…と不安に感じている次第です。

ところで、辞令をもらったその同じ日に、嬉しいお知らせが届きました(あ、管理職の辞令が嬉しくないといっているわけではありません)。私も共同編集者(associate editor)として加わっている新ジャーナル「Human Arenas」のVolume 1, Issue 1がついに刊行されたそうです。
 
Human Arenas
Volume 1, Issue 1, March 2018


 
編集代表は、デンマーク、オールボー大学のルカ・タテオ氏と、イタリア、サレルノ大学のジュゼッピーナ・マルシコ氏のお二人です。私は文化心理学方面の仕事でお二人といろいろと仕事上の議論を共有しているうちに雑誌に参加することになりました。

このジャーナルは、かなり広めの読者と執筆者を念頭に置いて発行されています。発行元のSpringerのホームページでは「Cognitive Psychology」に分類されていますが、認知心理学だけではなくて、心理学の理論的基礎を扱う関係で、社会学、言語学、生物学、哲学など、隣接領域との議論もいろいろと扱っていくものになる見込みです。二人の後ろには博学なJaan Valsinerさんがアドバイザーとして控えているので、広角だけど芯はしっかりした雑誌になるのだろうと思います。

関心のある方は、ぜひ以下の原稿募集ページをご覧ください。学会ベースの一般的なジャーナルには見られない趣向が凝らされていることに気づかれると思います。

Call for articles and special sections
 
いろいろな趣旨の誌上特集にも柔軟に対応できるジャーナルなので、心理学の境界領域で特集を組んでみたい方なども、ぜひアイデアをお寄せください。

…というか、その前に次の特集号に自分の原稿を書かねばならないのですが、間に合うんでしょうか…