2021年7月17日土曜日

Philosophy & Cultural Embodiment

身体性に関心のある若手研究者の皆さん向け情報。科研費・新学術領域研究の「顔・身体学」のプロジェクトで欧文誌が新たに創刊されました。研究者の方ならどなたでも投稿できますので、ぜひ原稿をお寄せください。

Philosophy & Cultural Embodiment

文化について身体性の観点から考察したい方、逆に身体性について文化の観点から考察したい方、哲学分野に限らず投稿を受け付けています。編集長に立教の河野哲也先生、ボードメンバーにはアントニー・チェメロやショーン・ギャラガーの名前も並んでいますよ。

創刊準備号(Vol.1, No.1)

上のリンクから創刊準備号をご覧になることができます。田中も「Boyond the "body-in-the-brain"」というタイトルで寄稿しました。幻肢を脳内現象に還元する見方を批判して、中枢-末梢を統合する見方を追求しています。また、幻肢を動かせることの意味や、幻肢の形の知覚についても見解を提示してあります。

ぜひご覧ください。

2021年7月6日火曜日

オックスフォードから出版されました!

前回記事からもう1ヶ月以上過ぎてしまいました。前回はあっという間に6月になっていたのですが、6月は5月よりさらに学内業務に追われてあっという間に7月が来てしまいました。ご無沙汰していてすみません。

それで、近況をここにつらつら書く暇もないので端的にお知らせを。3年越しで盟友のY・アタリアとS・ギャラガーとともに編集に取り組んでいた「Body Schema & Body Image」がついにオックスフォード大学出版局から刊行されました!

Yochai Ataria, Shogo Tanaka, & Shaun Gallagher (Eds.), (2021). Body Schema & Body Image: New Directions. Oxford, UK: Oxford University Press.

自分の業績を過去3年ぐらい振り返ると、間違いなくこれが一番の目玉になる仕事だと思います。目指したのは、身体性に関連する分野の研究者、とくに身体図式または身体イメージに関連する仕事を手がける研究者にとって里程標になるような仕事です。今後、body schemaまたはbody imageというテーマで研究している人はこの書に収録されている関連論文を読まないと最前線には立てませんよ!ぐらいの内容を目指しました。本当にクオリティの高い原稿を集めたので、実際そういう内容になっています。若手で頑張っているみなさんは、ぜひこの書に収録されている諸々の論文を乗り越えて先に進んでください。本書を無視して身体図式や身体イメージをうんぬんする研究者は今後モグリ扱いですよ〜

世界の第一線で活躍する研究者の原稿に混じって、日本で研究している自分の仲間たちの原稿をこの本に収録できたことも、個人的にはとても誇りに思っています。もちろん、私自身も「Body schema and body image in motor learning」というタイトルで1章を寄稿しています。皆様ぜひ目次だけでもご覧ください。

OUPウェブサイトのTable of Contentsに進むと目次が見られます

お知らせを書く時間しか本当に取れないので、今日はこれにて。