こんにちは、田中彰吾(東海大学文化社会学部教授/大学院文学研究科長/文明研究所所長)です。身体性に関連する哲学と心理学を研究しています。各種お仕事のご連絡はshg.tanaka@gmail.comまでお寄せください。
2025年10月10日金曜日
河野・田中 (2025) 注意欠如・多動症(ADHD)の身体性研究の鳥瞰図をえがく
2025年8月9日土曜日
『AIを外国語教育で使わない選択肢はもうない』
2025年7月1日火曜日
パラスポーツを通じた他者理解と共生 (田中, 2025)
2025年6月30日月曜日
新しい自然の概念
2025年6月23日月曜日
インタラクションとイントラアクション
買ってから1年以上積読になっていたカレン・バラッド『宇宙の途上で出会う』を読みました。ニールス・ボーアの量子力学をめぐる思索を「エージェンシャル・リアリズム」という独自の哲学的立場に発展させた一冊です。分厚いですが、すごく読み応えのある本でした。
フェミニズムにも影響を受けている著者なので身体についてもっと言及があるかと思いきや、実際にはそうでもないところが個人的には物足りなかったです(最後の章に出てくるクモヒトデの例が多少は参考になりました)。晩年のメルロ゠ポンティが「肉」という概念で考えたかった存在論はエージェンシャル・リアリズムの立場にも近いように思われるので、肉と身体の関係を考えていけば、読後に物足りなかった点を自分自身で考えられるかな、などということをぼんやりと考えています。
他方、バラッドが「エージェンシー」という概念を生物から物質へと拡張しているのですが、このアイデアはエナクティビズムの拡張と親和性があるように思います。生物が行為を通じて自己と環境を差異化し、相互作用(インタラクション)を通じて環境を認知している様子は、宇宙が内部作用(イントラアクション)を通じて自己自身を差異化しつつ物質・時間・空間を構成し、自己自身を認知している様子とパラレルに理解できそうです。
ともあれ、読みながら考えたことを自分でも形にせねば、と思わせてくれる一冊でした。
2025年6月12日木曜日
インタビュー記事が出ました
2025年5月31日土曜日
Phenomenology and the Cognitive Sciences
2025年5月19日月曜日
こころの科学とエピステモロジー vol.7
2025年5月15日木曜日
メールは復旧しました
2025年4月19日土曜日
メールについてのお願い
2025年4月9日水曜日
2025年4月1日火曜日
年度始め
2025年2月22日土曜日
ウェブサイトができました
ただいま進行中のJST-CREST「Narrative Embodiment Project」 のサイトができました。
冒頭に掲示されている通り、このプロジェクトは「物語(ナラティブ)的体験がトップダウンに身体的自己に影響を与える現象を「ナラティブ・エンボディメント」と定義し、そのメカニズムの解明を目指します」という趣旨のものです。
主要な着眼が「物語→身体」というトップダウン方向の影響関係に置かれていますが、「身体→物語」というボトムアップ方向を無視しているわけではありません。念のため。
ただいま、本研究の一部として、リハビリテーション過程における身体性と物語性の関係に迫るべく、脳卒中患者さんにインタビューを試みているところです。その成果はいずれ発表や論文などで公になりますので、お楽しみに。

